「ご家族を大切に」気まずい雰囲気のセレモニーで官邸を後に

岸田文雄首相の最側近として政権発足以来、官房副長官を務め、「新しい資本主義」などの看板政策の策定に関わってきた木原氏。
7月以降、安田種雄さんの不審死をめぐり、当時、安田さんの妻で、現在は木原氏の妻であるX子さんが重要参考人として警察からの事情聴取を受けていたこと、木原氏がX子さんに「俺が手を回しておいた」と発言していたことなどが報じられた。

一連の報道を受け、木原氏は釈明の記者会見開催への動きも進めていたが、結局開かれず。
木原氏は松野博一官房長官に「私が捜査に圧力を加えたとの指摘は事実無根だ」と報告するなど、一連の疑惑を否定。だが、副長官の慣例となっている、記者団の連日の囲み取材にも「家族のケアが必要」などとしてほとんど応じないまま、9月の内閣改造の際に副長官を退任した。

官房副長官時代の木原誠二氏(本人Facebookより)
官房副長官時代の木原誠二氏(本人Facebookより)
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退任の際に首相官邸で行われたセレモニーでは「これからも厳しい大海原だと思うが、『岸田丸』が最終目的地まで行けるように力添えをお願いしたい」と内閣官房の職員らにあいさつ。最後には「ご家族を大切に」と言い残した。

「折しも、妻の元夫をめぐる不審死や、既婚者であるにもかかわらず、自身の『違法デリヘル』通いが報道された直後のこの発言。首相官邸のエントランスで女性職員が花束を渡し、拍手で送りだすセレモニーでしたが、微妙な、なんとも気まずい雰囲気になりました」(官邸関係者)