Passion(パッション:情熱)
まず当然のことながら、なぜこのポジションに応募したのかということを、読み手である人事部や採用マネージャーがパッションを感じられるように書くことです。職務経歴書内では表現することは難しいので、時間はかかりますが、別途、カバーレターを1枚添えて、志望理由を伝えることをおすすめします。
日本では職務経歴書と履歴書による応募が一般的ですが、海外ではカバーレターと呼ばれる志望動機をまとめたものを添付します。そのレターでそのポジションに就くためにリスキリングをして準備をしてきたことをアピールしましょう。
Potential(ポテンシャル:将来性)
そのポジションに必要なすべてのスキルを持っていない場合でも、リスキリングによって初歩的なスキルを身につけたのであれば、新しいポジションで活躍できるポテンシャルがあることをアピールしましょう。具体的には、そのポジションに必要となるスキルを優先列挙する書き方によって採用担当者に自分の保有スキルを理解してもらいます。
よく「リスキリングをしても、転職は即戦力の人しか採用しないから無駄」といった意見を聞きますが、それは現時点で一定の人数が確保されている旧来のポジションにおいての話だと感じます。
例えば、AIやブロックチェーン、メタバースといった新しく生まれているデジタル分野などでは、そもそも新しく誕生したばかりで該当するスキルを持ち合わせている人が少ないので、ポテンシャルに期待をして採用するのが一般的です。
僕自身、AI、ブロックチェーン、メタバース分野のスタートアップで仕事をしましたが、基本的な知識は事前に学び準備をしたものの、実践経験はないという状態でチャンスをもらって働き始めました。
そのため、新しく生まれた分野、もしくは成長分野においては、業務を通じてスキルを高めていけるポテンシャルや将来性をアピールすることがとても重要です。