歯ブラシ1本ではきれいに磨けない

歯ブラシといってもさまざまな種類がある。ヘッドが小さいもの、山切りのブラシになっているもの、ラバー素材のものなど、種類を挙げるとキリがないほど。
いったいどの歯ブラシを選べば、きれいに磨けるのだろうか?

「ご来店されるほとんどの人は、皆さんそう尋ねられますが、そんな魔法みたいな歯ブラシはないです! だいたい、皆さん、歯みがきには歯ブラシと歯磨剤の2つのみを使う人が多いですよね。たまにデンタルフロスを使っている人もいますが…。せいぜい2~3種類くらいですよね。」と酒向さん。

確かに記者も歯ブラシ、歯磨剤、デンタルフロスの3種類だ。
「さまざまな歯ブラシはありますが、1種類の歯ブラシでは奥歯や歯と歯の間など、しっかり磨くのは難しいです。なので、私はいつも1つアイテムを増やしませんか?と提案しています。実は私…だいたい12種類のグッズを使って磨いています。」

なんと12種類! 酒向さんが使用している12種類はこちら。
歯ブラシ 歯磨剤、ワンタクトブラシ、舌ブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシ、フッ素ジェル、オーラルリンス、ホワイトニングジェル、カルシウム、歯茎マッサージャー、ウォーターピック、オーラルケア食品(乳酸菌やキシリトールガムなど)。

「毎回ではないですが、しっかりケアするためにこの12種類を使っています。でも、ふだんでも4~6種類は使って歯磨きしています。
なので、できれば、歯ブラシ、歯磨剤、デンタルフロス、ワンタクトブラシの4種類は使っていただくのがおすすめです。」

電動歯ブラシは歯並びのいい人向け、歯と身体の健康を保ちたいなら、いつもの歯ブラシに1アイテムをプラスして…歯みがきマニア推奨の正しい磨き方とは_1
歯磨きマニアの酒向さん。お店には常時1000種類以上のアイテムが並ぶ
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「この中でワンタクトブラシが馴染みないと思いますが、オーラルケアの先進国のドイツやスウェーデンではメインで使われている歯ブラシです。ペン型で小さく、奥歯の磨きにくいところにも届きます。」

奥歯は、歯周病や虫歯にもっともなりやすい部位だが、普通の歯ブラシだとなかなか磨きにくく、汚れが溜まりやすいのでワンタクトブラシはかなり重宝しそうだ。

「歯並びが悪いところ、かぶせものの根元なども磨きやすいです。歯ブラシで磨いた後に
使うと効率的に磨けますよ。」

電動歯ブラシは歯並びのいい人向け、歯と身体の健康を保ちたいなら、いつもの歯ブラシに1アイテムをプラスして…歯みがきマニア推奨の正しい磨き方とは_2
記者も取材中に購入した、ワンタクトブラシ。日本製の他、オランダ製もある