インターネットの使用が脳の発達に与える影響とは
みなさんもこんな経験が一度はあるはずです。
紙にペンで文字を書く代わりに、スマホで文字を打つようになると、漢字が書けなくなります。インターネット上の地図が導くままに運転をしていると、道を忘れてしまいます。
Use it, or lose it.
インターネットの使用で脳をサボらせるオンライン習慣がついてしまうと、一体どんな悪影響があるのでしょうか?
東北大学加齢医学研究所では、平均年齢約11歳の子どもたち223人を3年間追跡調査することで、インターネットの使用と脳の発達について調べました。
子どもたちのインターネット使用習慣を7段階の項目(1:機器を持っていない/2:全く使用しない/3:まれに使用する/4:週に1日使用する/5:週に2〜3日使用する/6:週に4〜5日使用する/7:ほぼ毎日使用する)で聞きました。
同時に言語能力に関する知能検査を行ないました。そして、脳の発達を調べるために、MRIを用いて、子どもたちの脳の写真を撮影しました。
まず追跡前の時点で、子どもたちの脳の発達および、言語の能力には差がありませんでした。