「やせたい」。娘のボディイメージと向き合うには
女性にとって「食べる」ということは、エネルギーを摂ること以上の意味を持ってしまうことがあります。
なぜかといえば、多くの女性には大なり小なり、理想の体型や体重といったもの―いわゆるボディイメージーが常に頭の中にあって、それがエネルギー摂取に大きく影響を及ぼすからです。
思春期の娘さんを持つお母さんのなかには、「娘が極端に食べなくてやせているのが心配だ」とか、反対に「太っているのが気になる」といった、娘の体型に関する心配ごとを抱えている方も少なからずおられます。
まずお願いしたいのは、娘さんが思春期を迎えるもっとずっと前から、「あなたはそのままで十分かわいいんだよ」というように、ありのままの娘さんを認めて、その思いを言葉にして伝えてほしい、ということです。そして、おそらく多くのお母さんは、当たり前のこととして、そういったコミュニケーションをとっています。
ただ、親の思いを届けることができていると思っていても、思春期を迎える年代になってくると、親の言葉では納得しないケースが増えてきます。
誰かに―例えば異性の同級生に―体型のことをからかわれて、自分が太っている、やせなければいけないと思い込んでしまう。それがいきすぎると、神経性やせ症といった病気につながっていく。そんなことが起こりうるわけです。
そんなとき、娘さんにとって、母親が相談できる存在であることはものすごく重要なことなのです。