初スナック体験で驚いたこと
――身を削ってますね(笑)。高橋さんご自身はスナックに行かれた経験はありますか。
この作品に触れる前までは行ったことがなかったんですけど、作品が決まったあと、アニメ化にあたって参考となったスナックに遊びに行かせていただいたんです。空気感や、お店のシステム、働いているママたちの動きを間近で感じさせていただきました。
――初スナックはどうでしたか。
まず、そのスナックのママの歌が本当にうまくてびっくりしました。ビブラートもすごくきれいで。自分は職業柄、歌声を聴くことも多いのですが、スナックで人を楽しませるプロの歌に触れられたこともすごくよかったです。 心地よくて、優しくて、柔らかくて。息の使い方もなんだかお姉さんっぽくてセクシーで。そうした抑揚もすごく参考になりました。
――スナックのママとの会話も楽しみましたか。
ママの年齢幅もたくさんだと思うんですけど、私が会ったママは、私にお姉さんがいたら……くらいの年齢の方で話しやすかったです。
ママは頼もしかったですね。私とは違う人生を歩んで、いろいろな方と出会ってきて。会話に長けたプロであるママに相談できて楽しかったです。同性としてもすごく素敵なんですよ。男友達には言えないようなことも、きっとママにだったら言えるし。そういう包容力がすごく心地よかったです。
同性同士だからこその悩みを聞いたり。あとはママのやばかった元カレの話も聞きました(笑)。元カレの借金を背負ってたという話はまさに明美ちゃんと同じで、実際にこういう人いるんだって、びっくりしました。