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前提

これは『カノジョも彼女』の連載中に行われた時計購入にまつわるあれこれです。『カノジョも彼女』は約3年間連載され、全16巻のコミックスが国内で200万部ほど売れました。テレビアニメも放送され、2023年の10月からはアニメの第2期も放送されます(宣伝)。

そこそこのヒットです。原稿料、コミックスの印税、海外出版の印税、アニメをはじめとした版権収入。それら全てを合わせてかなりの金額をいただきました。

そんな収入を時計に垂れ流し、なんなら連載前より大幅に貯金額を減らし、ローンを抱えるまでの様をどうぞご覧ください。

しかし連載を乗り切れたのは時計を買いたいというモチベーションがあってこそ、というのも実際問題少なからずあり、そこは時計に感謝。

ではどうぞ。

コミックス売上200万部、アニメも放送中の漫画家が借金地獄に…「ロレックスをたまに買うくらいではびくともしない」と豪語していたのになぜ?_1
『カノジョも彼女(1)』(原作者/ヒロユキ、講談社コミックス)。アニメ『カノジョも彼女』2期はMBS、TBS、BS TBSの「アニメイズム」枠で放送中。
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沼はロレックスなどから始まった…

『カノジョも彼女』の連載開始直前に、ステンレス製のデイトナ(ロレックス)を購入できた。その後は連載が始まって毎日毎日原稿作業に忙殺され、お店に通い詰めるなんてことは全然できず……というわけでもなく、あれこれと理由をつけて、結局週1か少なくとも2週に1回は真面目に通っていた(緊急事態宣言中は除いて)。

お目当てはプラチナ製のデイトナ。ロレックスではプラチナ製のみに許されるアイスブルー文字盤のデイトナ。人気モデルのデイトナの中でもトップランクの風格。キングオブデイトナと言っても過言ではない超絶かっこいいモデル。唯一の欠点はプラチナは比重が重く、ステンレス製のデイトナに比べると倍くらいの重量があることくらい。

当時からかなり頻繁に生産終了が近いという噂があり、まぁまぁ焦りつつも愚直に通い続け、ステンレスのデイトナ購入から1年後、めでたく在庫があり購入。

これは本当に嬉しかった。正直買うのはかなり難しいだろうと言われていたからと、単純にデイトナの中でこれが一番かっこいいと思っていたから。

透き通るようなアイスブルー(水色)文字盤が本当に綺麗で、インデックス(時計の1から12の数字の部分)に配置されたさりげないバケットダイヤがぎらつかない程度にキラッと輝きカッコいい。

お値段はたしか当時で860万。まぁ高いよね、はい。でも最高。

まだ借金には程遠い。僕は本当にこれまでめちゃくちゃ働いて貯金をしてきたので全然余裕ですよ。へへへ。