親はいつも「一枚上手」の「知恵者」として振る舞う
「塾をやめる」と決めたら、子どもにネガティブな気持ちを抱かせないように、親は「知恵者」として振る舞わなければいけません。
ユーモアのある言葉を使って、「塾のお金かからなくなったからさあ、その8000円をマッサージに使わせてもらうね」などと言ってみましょう。
「何でオレに回ってこないんだよ~!」などと子どもがツッコミを入れれば、笑いに変換することができます。笑いに変えることで、「塾をやめるって言うと、お母さんに怒られるかもしれない」「お母さんにがっかりされて突き放されるかもしれない」などと思っていた子どもの気持ちはスーッと軽くなっていきます。
深刻な気持ちはどこかに消え、「何これ?」と肩透かしをくったような気持ちになるでしょう。
塾をやめたからといって、死ぬわけではありません。もちろん、塾は家庭生活の外のことですから、家庭生活の「軸」にも全く抵触しません。
むしろ、一度やめてみて、自分なりに冷静に前頭葉で考え、また頑張ってみようと思う子どもたちも結構います。やめた後に、子どもたちをいかにポジティブな方向に転換させられるか。それが親の力の見せどころなのだと思います。
3歳、4歳の「やりたい!」は鵜吞みにしない
3歳とか4歳の子どもが「やりたい!」「楽しい!」と言ったからと、塾や習い事を始めさせるケースを最近多く見受けます。
しかし、この年齢の子どもの言うことは鵜吞みにしないようにしましょう。
この年齢は、まだまだ自分で考えて行動する脳が育っていません。親から見て全く向いていないように見えたり、サボっているように見えたりするなら、やめさせてOKです。
幼児期は無理に習い事をさせるよりも、親子で一緒に遊んだり、出かけたり、できるだけさまざまな経験をさせてあげる方がいいでしょう。
脳は、同じ刺激を与え続けられるよりも、多種多様な刺激を与え続けられることで活性化するからです。
多種多様なコミュニケーションを楽しむことが、子どもの脳を豊かに育てることに役立ちます。