正体は豚ハラミのキャベツ炒め
目下、福岡だけでなく東京でもその専門店が増加中の通称「鉄板焼肉」。
東京ではすでに7店舗前後のお店がこの料理を提供しており、たびたびTVに取り上げられ、放送翌日には大行列ができるという。
専門店だけでなく居酒屋の目玉料理品として扱うお店も出てきており、大手外食チェーン店も参入しはじめた。さらに、食品メーカー・エスビーより家庭でも楽しめる「町中華 びっくり亭本家の焼肉の素」が絶賛発売中だ。まさにブレイク寸前の様相である。
この料理、一言でいうと、鉄板皿にのった豚ハラミのキャベツ炒め。それにライスと味噌汁がついており定食のスタイルとなっている。
味は、ニンニクの利いた塩味で、このワイルドな味付けにたくさんのラードをまとわすことで、まろやかで深い旨味が加勢し、ごはんがすすむ。キャベツは強火の調理で塩梅よく歯ごたえが残り、鉄板皿を傾け油を溜め、そこに特製辛味噌を溶かし味変させると、さらにごはんをかき込みたくなる。
※豚ハラミは、全国的に小売店ではほとんど流通していない希少部位
東京では博多のソウルフード「鉄板焼肉」として話題だが、正式名称は「びっくり亭の焼肉」だ。この料理のオリジナルは、南福岡「びっくり亭本家」にある。昭和38年に誕生し、地元では“ご当地料理”ならぬ、“ご当店料理”として広く認知されている。