「ウケでも狙ってるのかな?」と軽い気持ちで見てしまった
<ピーポくん、大丈夫かな…>
9月16日の土曜日の午後、X(旧Twitter)には、このような心配の声が相次いだ――。
警視庁のマスコットキャラクター「ピーポくん」の身に予期せぬ”アクシデント”が起きたのは、その日の午後1時すぎのこと。警視庁昭島署と福生署の合同主催のもと、東京都昭島市のJR拝島駅で行なわれた交通安全イベントに参加していたピーポくんが突如、倒れこんだという。
社会部記者はこう解説する。
「その日は、『秋の交通安全運動』に先立ち『交通安全イベント』が行なわれていて、一日警察署長として元レスリング選手の浜口京子さんらとともに、ピーポくんは交通安全を呼びかけていた。しかし、拝島駅構内から駅前ロータリーに出てしばらく経ったころに、ピーポくんは熱中症で一時的に倒れた。中に入っていた警視庁昭島署員の女性は、警察署に戻ったあとに体調は回復した」
交通安全イベントが開かれたのは、午後1時から2時までの1時間ほど。隣接する八王子市の最高気温は32,8度にのぼり、9月中旬にもかかわらず真夏日が観測された日でもあった。
当日は、警視庁昭島署と福生署の署員のほか、交通機動隊や昭島市長も参加し、前半はJR拝島駅構内で交通安全を呼びかけ、後半は駅前ロータリーに移動するという流れ。その後半で、ピーポくんに”アクシデント”は起きた――。
一部始終を目撃したという近隣住民はこう語る。
「たしかロータリーでイベントがはじまって10分も経たないうちにピーポくんは倒れたんだけど、どちらかというと『倒れたというよりは転んだ』という感じで、てっきり『つまずいたのかな?』くらいに思ってたんです。すぐにお巡りさんが何人かで介抱してたんだけど、べつに着ぐるみの頭を外すような素振りもなかったから、まさか熱中症だとは思わなかったし、イベントに集まった人たちも心配するような雰囲気はなかったね。その日の夜に、ネットニュースで『ピーポくん熱中症』と書かれた記事を見つけたときはビックリしたよ」(50代・男性)
「突然コロッと横向きに倒れたので、『まさかピーポくん、ウケでも狙ってるのかな?』と軽い気持ちで見ていました。その後も、着ぐるみの頭を外されずに、警察官にどこかに連れていかれたので気にしていなかったんですけど、まさか熱中症だったとは…。たしかに拝島駅前のロータリーは、道路側に出ると日を遮るような屋根もないし、その日はうだるような暑さでした。大事に至らなくて本当によかったです」(40代・男性)
主催者側からしても、当日の”アクシデント”は予想外だったようだ。イベント関係者はこう眉をひそめる。
「当日は『ピーポくん』の休憩用スペースも用意していたが、まさか9月にこんなに暑くなるとは誰も予想していなかった。イベントには学校帰りの高校生などのも多く、着ぐるみの頭を外しづらい状況だったのかもしれない。屋外のロータリーに出てから徐々に体調が悪くなったというよりも、突然倒れこんでしまったようだ」