屋外キャンプサウナ、チャレンジのハードルは高くないが…沼は深い?
「普段はサウナに入らないけど、グループでのアクティビティとして楽しめたし、コレが『ととのう』か……と、はじめて実感することもできました(笑)」(30代女性)。
サウナーの上司に誘われた筆者友人は、長野県のキャンプサイト『LAMP野尻湖』の『The Sauna』に訪れた際、苦手意識を持っていたサウナにチャレンジ。野尻湖の冷水に浸かり、雄大な黒姫山を眺めながら、初めて「ととのう」ことができたという。
サウナーが周囲にサウナ活動を強く布教することからも分かる通り、サウナ愛好家が「ととのい」にかける情熱は熱い。熱した身体を冷却させる水風呂だって渓流や湖ばかりではない。
たとえば、三重県最南端『飛雪の滝キャンプ場』は、滝壺にダイブして涼をとるダイナミックさに魅力を持つ。水風呂の定義はさておき、流れ落ちる滝に揉まれれば「ととのい」以上の多幸感が身体に染み入ること請け合いだ。
とはいえ、アウトドアビギナーにとってみれば、そもそもキャンプ施設に遊びに行くこと自体に抵抗感を持たれるかもしれない。ましてやサウナで温まった後、渓流や湖にダイブして涼をとる、のであれば、なおのこと腰が引けてしまうことも頷ける。
しかしながら、今回紹介した施設はキャンプ初心者でも楽しめる配慮に満ちており参入のハードルは低く設定されている。むしろ、心配すべきは大自然サウナにハマった後の「沼の深さ」ではないだろうか。
以前より気軽に飲み会や食事会が開けなくなった今こそ、密を気にせず解放感を味わえるキャンプ・サウナにチャレンジ。大自然のなかで自らを見つめ直すチャンスかもしれない。