注目はなんといっても“慶応のプリンス”

写真/産経新聞社
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WBCで3度の頂点に輝いている日本だが、U-18野球ワールドカップでは、前身であるAAA世界野球選手権大会を含めた全31回で、いまだに優勝したことがない。

悲願達成を狙うのは、これまでの大会と変わらないが、今夏の甲子園が大いに盛り上がっただけに、U-18野球ワールドカップへの注目度も自然と高くなることだろう。

そんなチームを指揮するのは名将、馬淵史郎。監督を務める明徳義塾は今夏、地方大会準決勝で高知中央に敗れて甲子園出場を逃すも、U-18侍ジャパン監督として「12万8000人の高校球児の代表として精いっぱいがんばってきます」と気合十分だ。

代表選手も頼もしい面々が揃った。大会前から抜群の知名度を誇っていた花巻東の佐々木麟太朗内野手や、広陵の真鍋慧内野手こそ招集されなかったが、層の厚いU-18侍ジャパンの強さは変わらない。

沖縄大会5試合31回3分の1を無失点で“ミスターゼロ”の異名を取った沖縄尚学の東恩納蒼投手、昨年、東北に初の歓喜をもたらし、今年もチームの圧倒的な強さをけん引した仙台育英の高橋煌稀投手、履正社の大砲でU-18侍ジャパンでも4番に座ると目される森田大翔内野手など、必ずやチームを盛り上げてくれるはずだ。

そしてなんといっても、U-18侍ジャパン・No.1のスタープレーヤーといえば、全国制覇を成し遂げた俊足巧打のリードオフマン、甲子園の決勝では史上初の先頭打者アーチを放ってチームに勢いをつけた“慶応のプリンス” 丸田湊斗外野手だ。