#2
#3

世界的な健康志向で注目される日本の「魚」

英国のサッカー選手で有名な「デビッド・ベッカム」も、2018年にすきやばし次郎を訪問。築地の「大和寿司」なども立て続けに訪れた様子を、自身のインスタグラムに投稿しています。

また、米国のアーティスト「レディー・ガガ」は、無類の寿司好きとして知られます。2022年に来日した際にも、「鮨銀座おのでら」や西麻布にある創作和風レストラン「権八」などを訪ねています。

ベッカム、レディー・ガガ、オバマ元大統領…世界中のセレブが虜になる日本の“寿司” が世界に広まった4つの理由_1
レディー・ガガ
すべての画像を見る

そして、コロナ以前の東京では、豊洲市場や築地市場に多くの外国人が訪れ、賑わっていました。世界のセレブをはじめとする外国人は、なぜ日本に魚を食べに来るのでしょうか。

そもそも世界では、魚の消費が伸び続けています。FAO(国際連合食糧農業機関)の「世界・漁業養殖白書2022」では、食用として消費される水産物は、年々増え続けていることが報告されています。1970年には4000万トン程度だったものが、2020年には過去最高の億5700万トンに達しました。これは、毎年の人口増加のほぼ倍の割合で増えています。

このように、魚の消費が伸びている理由を一言で言えば、「世界の人々が魚のよさに気づいたから」となります。

まず、世界的な健康志向の高まりに伴って、長寿大国で知られる日本の食事に注目が集まりました。そして、和食を代表する魚はヘルシーな食べ物として注目されるようになりました。

また、2013年にユネスコの無形文化遺産に「和食日本人の伝統的な食文化」が登録されたことも話題を呼びました。このことが、和食の知名度を押し上げ、和食のタンパク源として使われる魚にますます注目が集まるようになりました。

今では、和食レストランも世界各地で見られるようになり、和食を代表する寿司も世界中に伝播しました。しかし、それらは日本人ではない者によって営まれていることも多くなっています。そして、日本とは違ったものが出されていることも多々です。

そんな中、日本に行って「本場の魚が食べたい」「本場のSUSHIが食べたい」と思っている外国人は、私たちが想像している以上に多くいらっしゃいます。