大学職員にも求められるグローバルスキル

芝浦工業大学は、文科省が行う「スーパーグローバル大学創成支援事業」に私立の理工系単科大学として唯一採択されました。受け入れ留学生の大幅増、全学生に単位取得を伴う海外留学を経験させる等、意欲的な構想が評価されたものです。

そんな同大の構想には「職員に占める外国人及び外国の大学で学位を取得した専任職員等の割合を、2023年までに33.3%まで引き上げる」という項目があります。

正確には外国籍の職員、外国の大学で学位を取得した日本人職員に加え、外国で通算1年以上の職務・研修経験のある日本人職員もここに含まれるそうです。実際に同大ではその後、条件に該当する職員の採用を進めつつ、日本人職員を対象とした研修も展開しているようです。

教員と学生だけをグローバル化すれば良い、という時代ではありません。職員にもグローバルな大学に相応ふさわしいスキルや姿勢が求められるようになってきました。

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大事なのは語学力だけではありません。グローバルな大学を目指すとなれば、世界標準の大学教育システムを意識した運営も求められます。

たとえば成績管理や単位認定の仕組み。国境をまたいで学ぶ学生にとって、不都合がないようなルールにすることが必要です。各授業に割り振られた履修登録番号なども、これまで多くの大学では主として履修登録のために、学内だけで通用するルールで番号を付けているケースも多かったのではないでしょうか。

アメリカでは、初級レベルの授業に「経済学 101」など100番台の番号を振り、200番台、300番台と上がるにつれて上級レベルの授業になっていく仕組みを採用している大学が多いのですが、日本でも学生の留学に積極的な大学では、これとほぼ同じルールで授業をナンバリングしています。