女性が性欲を満たせる機会が少ない社会に疑問
現在、AI性癖マッチングと同じように、Twitterの裏アカを介してマッチングを行うサービスは年々増加している。大久保さんはこうしたサービスが人気になる理由として「女性が性癖を満たせる場所が圧倒的に少ない」ことを挙げている。
「男性には風俗がありますが、女性用風俗やハプニングバーなど、女性が性欲を満たせるサービスは都会にしかありませんし、まだまだ積極的に利用できる空気感ではありません。だからこそプライバシーを守って遊べる性癖マッチングの需要が高まっていると思います。私もサービスを始める前は不安でしたが、実際に運営をすると男女共に登録者が毎日増え続けているので、『需要があるんだな』と確信しました」
AI性癖マッチングの一番の特徴がサービス名にもある「AI」によるマッチング。これはAIに任せることで公平性の保証、情報漏洩リスクの低減、そして低価格化を実現するためだ。人間が介在しないことで主観的判断を排除し高精度のマッチングを実現し、情報漏洩リスクを最小限に抑えているという。その結果、趣向や性癖が第三者に見られることなく、秘匿性の高いマッチングの実現に成功している。
サービスの特徴と実際に出会えるというクチコミ、そして出会った男女同士のTwitterでの報告が評判となり、2023年7月現在ではユーザー数が4.5万人を突破している。また、「ユーザー年齢は男性が20〜30代、女性は20代が大半を占めており、学生や社会人が多く登録している」と大久保さんは言う。
「なお、サービス内ではマッチングできる性癖の項目を多数用意しています。S/M度、いちゃいちゃプレイ、長めのディープキス、手マン、クンニ、中イキ、潮吹き、緊縛・拘束、目隠し、イラマチオ、言葉責め、長く激しい挿入、キスマーク・噛み跡、スパンキング、首締め(頸動脈)、催眠・脳イキ、アナル開発、精飲願望、野外露出、ロウソク、全身リップ、複数プレイ、スワッピング(カップル交換)、ローション・オイルプレイですね。 また、この範疇に収まらない女性向けに公募も受け付けています」