ピーナッツを摂取すると悪玉コレステロールが低下する
ピーナッツには不飽和脂肪酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素が含まれています。
特にこの不飽和脂肪酸が脳梗塞の原因となる悪玉コレステロールを下げてくれるのです。
油には主に飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があり、飽和脂肪酸は乳製品や肉など動物性脂肪に多く含まれていて、常温で固まります。対して不飽和脂肪酸は植物や魚に含まれている油で、常温では固まりにくいです。
飽和脂肪酸は摂りすぎると悪玉コレステロールを増やし、動脈硬化の発症のリスクを上げますが、不飽和脂肪酸は悪玉コレステロールを低下させます。
そのため、不飽和脂肪酸を栄養素に含んだピーナッツは脳梗塞のリスクを下げる食べ物なのです。
その他の栄養素のビタミン、ミネラル、食物繊維も生活習慣病を改善するためには積極的に摂りたいものばかりです。
特に食物繊維は、ピーナッツの皮に含まれているので、便通が気になる人は皮ごと食べるようにしましょう。
塩味がついたものなどは油が加わるため、高カロリーになるので素焼きのものがおすすめです。
1日に食べる量は約25g、手のひらに乗るくらいの量を食べましょう。
ピーナッツ以外でも、アーモンド、カシューナッツ、クルミなども不飽和脂肪酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維を含むので、小腹がすいたらおやつ替わりにしてもOKです。
また、脳梗塞の原因となる動脈硬化は、高血圧、糖尿病、肥満、喫煙など生活習慣病によって引き起こされる場合があります。
そういったことが気になる人は、普段摂取している脂質について気にかけるようにして、ナッツや魚に含まれる不飽和脂肪酸に置き換えるようにしましょう。
動脈硬化は自覚症状がなく、徐々に進行していきます。高齢者でなくても、20代でも生活習慣に問題があると発症に結びつきます。
ただし脳梗塞が発症する前には前兆があるので、見逃さないようにしましょう。
手足がしびれる、言葉がうまく出てこない、めまいがする、目の前が暗くなるなどの症状があればすぐに医療機関を受診することをおすすめします。
知らないうちに進行し、突然発症するのが脳梗塞の怖いところです。
普段の生活習慣を見直ししつつ、ピーナッツなど不飽和脂肪酸を摂取し、悪玉コレステロールを低下させるようにしましょう。
取材・文/百田なつき