おとなしい、吹奏楽好きの少女がなぜ

全てにおいて計画性がないといえる浅沼容疑者は、どんな子供時代を過ごしたのだろうか。

小中学校時代に同級生だった男性はこう証言する。

「ずっと地味で目立たない子で、同じように地味な子たちと過ごしていた印象です。当時は不良とかギャルとか全くそんな感じはなかったですから。吹奏楽部に所属していてバスクラリネットを吹いていた。大人しくて静かでまさに文化部系って感じでした。その時は彼氏がいたこともなかったと思います。

ちょっとぽっちゃりしてて、お世辞にも可愛いとは言えないから、男子たちの恋愛の話題にも名前が上がったことはないですね。成績も良くない子だったんで、地元でも勉強ができない人たちが進学する高校の定時制に行きました。そこはヤンチャな人もいそうなんで、そこからおかしくなってったんじゃないですかね」

おとなしかったという中学校時代の浅沼容疑者(知人提供)
おとなしかったという中学校時代の浅沼容疑者(知人提供)

「地元」で「かんな」を知る人たちは、異口同音にこの男性と同じ印象をもらした。目立たず、おとなしい、吹奏楽好きの少女は、やがてホスト狂いの毒母になった。

前出の、ホスト繋がりでかつて友人関係にあったという20代の女性は今回の再逮捕にこう話す。

「これまで私に散々ウソを吐いてきたり、お金や化粧品を盗んだことも許せませんが、それよりも赤ちゃんが不憫でなりません。子どもは親を選べませんし、たくさん色んな人に愛されるために生まれてくるはず。それなのに実の子どもを手にかけて、その遺体に火をつけるなんて…。事実だとすれば、一生許されることではないし、一生十字架を背負って生きてほしい」

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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