「あと2万円だけ貸してほしい。それで援デリを卒業できるから…」
静岡県警沼津署に逮捕されたのは、住所不定・無職の浅沼かんな容疑者(24)とA容疑者(20)。同容疑者は5月27日の未明に、沼津市の千本浜海岸で生後間もない女児の遺体に火をつけて放置したとして死体損壊・遺棄の疑いがもたれている。
警察が遺体で見つかった女児のDNA鑑定を行なった結果、浅沼容疑者とA容疑者の子どもである可能性が高いことが15日、関係者への取材でわかった。警察の調べに対し、浅沼容疑者は容疑を認めている一方、A容疑者は「海岸には行ったが、焼いていることは知らなかった」などと否認しているという――。
集英社オンラインでは、♯2において浅沼容疑者が高校卒業後すぐに結婚して娘を出産。しかし離婚を機に、生活の拠点を単身大阪に移してからはホスト遊びにハマり、周囲に”金の無心”をしていたことを報じてきた。借りた金は返さず、大阪にも居場所を失い、実家からも縁を切られた浅沼容疑者は、大阪時代の担当ホストだったA容疑者とともに、地元に近い沼津のネットカフェに居つくようになった。
しかし、彼女の並々ならぬ”金への執着心”はとどまることを知らない。沼津の海岸で我が子を燃やしたあとも、数少ない知人に”金の無心”をしていた。
「最後に連絡がきたのは5月30日だから、かんなが赤ちゃんを燃やした3日後ですね。InstagramのDMで『あと2万円だけ貸してほしい。それで援デリを卒業できるからお願い』と頼んできたんです」
そう怒りを滲ませながら語るのは、これまで浅沼容疑者に120万円近くの金を貸してきた大阪在住の柏木直人さん(仮名)だ。知り合ったきっかけは出会い系アプリだったという。
「去年の5月に出会い系アプリで、かんなと知り合いました。サイトの募集板に『大阪在住の方、ご飯一緒に行きませんか?』と書かれていたので、メッセージを送ると『ぜひお願いします!』という感じで、天王寺の串カツ屋で会うことになったんです。初めて飲んだときは『フレンドリーで明るい子だな』という印象で、『難波のガールズバーで働いているんだけど、金欠でご飯が食べられないからここ(出会い系アプリ)で募集した』と言ってました。
かんなは自分の生い立ちについても話してきて、『義父が家族に乱暴しているのが気持ち悪いから、実家を飛び出してきた』と愚痴をこぼしていました。当時は『バツイチで子供がいる』とか『ホスト狂い』だということはまったく知らなかったし、僕自身も複雑な家庭環境で育ってきたので、同情してしまったんです。正直言うと、お世辞にもカワイイとは言えないのでエッチしようとは思いませんでした。でも、なんとなく放っておけないというか、オレが面倒見てあげなきゃ、とは思いましたね」