「ちゃんと読む」を通して自分を深く理解し、確信が持てる生き方に

――最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

今回「仕事や家事育児で日々忙しく、なかなか本を読む時間がない」という編集者の言葉などをヒントに、忙しくても「ちゃんと読む」ことができるようになる本を作りました。

「数字」だけで判断されやすい世の中ですが、「ちゃんと読む」ことを通して「自分にいいことをしている」と思える状態になれば、自己満足感が得られます。もっというと「ちゃんと読む」ことで、自分が脳内で考えていることを真に理解できるようになれば、自分の考えに確信が持てるようになります。

そうやって自分の「軸」を見つけていけるのが、「ちゃんと読む」ことの一番の効能なので、ぜひ習慣化して自分を充実させるサイクルを作ってほしいです。

#2『「きっと役に立つから我慢して読む」は無意味。楽しみながら読むためには「ざっと読む」と「ちゃんと読む」を使い分けて』はこちらから

#3『「頭に入ってこない」「なんとなく読み応えがない」文章を“記憶に残す”意外なテクニック 』はこちらから

ちゃんと「読む」ための本 人生がうまくいく231の知的習慣(PHP研究所)
著者:奥野宣之
SNSでバズる文章を書くためには、あえてコスパの悪い「新聞や雑誌を破りながら読む」が必要! プレゼン能力向上にも最適な「ちゃんと読む」習慣とは_5
2023年4月22日
¥1,760
352ページ
ISBN:978-4569854489
毎日5分だけ文章を味わえば、人生が変わる!「本を読む時間がない」「集中できない」と嘆くあなたに朗報!累計70万部超の「情報整理の達人」が教える、書く力と話す力を同時に伸ばす「すごいリーディング」

「タイパ(タイムパフォーマンス)が悪い」からと読書を敬遠する人が増えている。
だが、本に限らず何かをじっくり読むと、知識以上に得られるものは多い。なにより「言葉を扱う能力」が劇的に向上する。それは著者自身が経験し、証明してきたことでもある。本書では、新聞記者、ライター、作家として20年にわたり「文章」を扱ってきた著者が実践し続ける、「スマホと距離を置く方法」や「自分に大切な文章だけを頭に残す方法」などを公開(その数、じつに231!)。本に線を引いたり、新聞を切り抜いたりして印象に刻むなど、一見するとコスパが悪そうな「習慣」ばかりだが、あなたの人生にきっとプラスになる。読む力が落ちていると言われる現代人に向けて、“丁寧に読む面白さと気持ちよさ”を教えてくれる。「近ごろ読書不足だから、ちょっと読んでみようか」といった気持ちで、ぜひ本書を手に取ってほしい。
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