初ブラ選びをきっかけに
親子でからだのことを話してほしい

ただバストがふっくらしてきたから、ブラをつけなくてはいけないということを言っても、思春期の子どもは戸惑ってしまうもの。
なぜからだが変化するのか、下着をつけることが自分だけの大切な場所を守ることになるということを子どもに理解してもらう必要があると上地さんは言う。

「学校では思春期のからだの変化や初経についての授業はありますが、下着選びまで言及することは少ないです。からだをしっかり守るとため、また防犯という面でも成長に合わせてからだに適した下着を身につけることが大切だということを伝えないといけないと考えています」

ワコールでは、2001年から小学校4年生~中学3年生までの女の子と保護者を対象に“ツボミスクール”を開催し、学校での出前教室や、オンライン講座(学ブラ講座)を行っていて、好評だ。

小学生が対象の授業では、成長期の体型に個人差があることや大人になるまでのからだの変化について解説や、成長に合った下着選びの必要性やサイズの測り方、下着の洗濯方法などゲームを交えながら学ぶことができる。

「講座を通して、バストの成長や悩みを共有していただき、親子のコミュケーションのサポートができればと思っております。
いつも講座では、さまざまなご質問をいただくので、お母さまが経験したことでもお子さんのブラ選びに悩んでいらっしゃるということを実感します。

親子向けだけでなく、保護者向けの講座もご用意していますし、オンライン講座もございますので、気軽にご参加いただければと思います。
ファーストブラ選びが親子でからだのことを話せるきっかけになってほしいですね」(上地さん)

「いつからどんなブラが正解?」親が悩む子どもの初めてのブラ選び。バストの成長3ステップごとに選びたい_5
株式会社ワコール 宣伝部 宣伝課 (ツボミスクール、学ブラ講師)上地朋子さん
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取材・文/百田なつき