西村優菜は「高い正確性」、畑岡奈紗は「賞金女王を狙える」
もう一人、予選会を突破してチャレンジする西村にも、タケ小山氏は熱視線を向けている。
「海外の、特にアメリカのゴルフ場は、日本のコースに比べると、回りやすいんです。山があったり谷があったりというのが少ない。ほとんどフラットなコースで試合が行われることが多いんです。
要するに、計算が必要なライ(ボールがある場所の状況)からのショットが少なくなるので、スコアはよくなってくるわけです。
彼女のゴルフの正確性があれば、最初のリランキングをクリアできて、たぶんずっと試合に出られるんじゃないですか。普通にやれれば大丈夫だと思います」
すでにシード権を確保している4人に関してはどうだろうか。
「畑岡は今年、賞金女王を狙えると思います。そのくらい充実している。もし彼女が日本に帰ってきて、国内ツアーに専念したら、何年も女王を獲り続けると思いますよ。
4人を成績順でいうと畑岡、古江、笹生、渋野の順番になりますね。畑岡は賞金女王を目指して頑張ってもらうとして、その次は古江が期待できると思います。
なぜかというと、昨年は古江にとってファーストイヤーで、ほぼフル参戦しました。つまりほぼすべてのコースを体験したわけです。経験値として、自分の得意なコースと苦手なコースは頭に入ったと思うので。
アメリカのツアーでは、仮にスポンサーが変わってトーナメントのタイトルが変わっても、コースは変わらないことがほとんどなんです。
毎年コースが変わるのは全米女子オープン、全米女子プロ、全英女子オープンくらいかな。それら以外のいわゆるスポンサーイベントのトーナメントは固定のコースで、コースレイアウトや戦い方を頭に入れた古江は、そこそこ活躍すると思います」