いざダーツ! 次の目的地は…

居酒屋を出た一行は、MISAさんの行き先を決めるダーツをおこなうため、京都駅の屋上展望台に向かう。
冬の夜空の下、MISAさんは黙々とダーツの準備を進める。ルールは簡単。ボードに日本列島が描かれた紙を貼り、そこにダーツを投げて突き刺さった場所が次の目的地になる。

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次の目的地は長野

時刻は23時過ぎ。次の目的地は長野県に決まった。
旅仲間たちとは京都で別れ、取材班の車に乗り込むMISAさん。長野へ少しでも近づくために、まずは近江八幡へ向かうことになった。
“ヒッチハイク旅”ではあるが、乗れる車には乗る。それが彼女なりのルールなのだろう。

滋賀県近江八幡市のビジネスホテルに宿泊して、翌朝を迎える。朝10時から取材班の車で岐阜県の養老サービスエリアに移動。時刻は11時15分。さっそく「長野県」と書かれた紙を掲げて、トイレ付近に立つMISAさん。

多くの人が一瞥するも、そのまま通り過ぎていく。たまに、道行く人が彼女に飲み物やお金をくれることもあるという。とはいえ、そのお金だけで旅の資金はまかなえないはず。自己資金は本当にないのだろうか。

「本当にありません。ただ、1周目でいただいたお金を繰り越しているので、2周目スタート時点で約1万5000円残っていました。今後もなるべく貯めながら旅をしていきたい。でも旅でいただいたお金なので、4周目をゴールするときはすべて使い切りたいですね」

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「長野」と書かれた紙を持ち、粘り強く車に乗せてくれる人を待つMISAさん

これまで、ひとつの場所でヒッチハイクに成功するまでにかかった最長時間はどのくらいなのか。

「最長は7時間。そんなに長くないですよね。ある程度やって無理だとわかったら、諦めて暖を取りにいったり野宿を考えたりするので」

この日は大寒波。凍てつく風がしばしばMISAさんを襲う。それでもヒッチハイクに慣れたMISAさんにとってはさほど過酷な環境ではないのかもしれない。