日本4周旅はいったん休止! その理由は?
約1時間後、先ほどMISAさんに連絡をした男性が養老サービスエリアに現れた。
目的地の恵那峡の近くでイベントの仕事があったようだ。
なぜMISAさんを乗せようと思ったのか。その理由について、その男性はこう語ったという。
「背も低くて大荷物で、鳥の雛みたいな女の子が、こんな寒い中を立ち続けていて偉いなと感じました。あまり深く考えずに、ただ大丈夫かなと気になって連絡して乗せてあげることにしました」
小雨のなか、2人を乗せた車は恵那峡へ向けて走り去っていった。
後日、走り去ったその後のことついてMISAさん話を聞くと、車は1時間ほどで恵那峡へ到着。高速を降りたところで車から降ろしてもらうと、すぐに栃木に向かう大型トラックの運転が捕まり、長野県まで送り届けてもらえたそうだ。
人の厚意に支えながら続けるMISAさんのヒッチハイク旅。目標とする日本4週まで2周以上残っているが、彼女は2週目を終えたら、また別の旅へ出るという。
「ピースボートに乗って『世界一周の船旅』に行こうと思ってます。でも、日本4周ヒッチハイク旅を断念したわけではありません。世界一周旅行から戻ってきた後、残りの日本2周に挑戦するつもりです」
日本から世界、そして再び日本へ。彼女の旅のゴールはまだまだ見えない。
前編:「何回もホテルに誘われたけど、もう慣れちゃいました」ヒッチハイクで“日本4周”を目指す23歳元保育士が過酷な旅で手に入れたものとは?「危ないからって人との出会いを諦めたくない」
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
撮影/Soichiro Koriyama