子どもの「得意」と「苦手」どちらに目を向ける?
「苦手」に目を向ける→✖️
「得意」に目を向ける→◯
得意なことが、子どもの自信を育む

子どもが得意だと思っている教科は、絶対に認めてあげましょう。
ときには、「子どもは得意だって言うけれど、別に成績がいいわけではないんだよね」と親としては褒めにくいこともあるでしょう。たとえば4教科の平均偏差値が40弱で、ある教科だけ偏差値45だったときに「これで得意と言っていいのだろうか?」と思うかもしれませんよね。
でも、子ども自身が「得意だ」と思っていたら、決して否定してはいけません。
 
これは教科の学びだけの話ではありません。子どもは一つでも得意だと思っているものがあると救われます。その得意なことをしているときに、ホッとできたり自信をもてたりするからです。

勉強が苦手でも、サッカーが得意だったり、リコーダーを吹かせたら一番うまかったり。鬼ごっこで絶対に捕まらないという特技でもいいでしょう。
「これならばできるぞ」と思うものが一つでもあれば、それが子どものよりどころになります。

「ノートをとることは頭の整理に役立つ」「親が集中している姿を子どもにみせる」中学受験進学塾SAPIXが実践する、子どもが勉強に興味をもつためにすべきこと_2

ご家庭では子どもの「得意」を否定せず、一緒に見つけて、褒めてあげられるといいでしょう。得意なことに没頭できる時間を十分に設けてあげることは、子どもが安心する大事なポイントなのです。

一方で、「あなたは勉強が苦手だからね」「算数は本当にできないね」と伝えてしまうと、子どもはその言葉を鵜呑みにして、苦手意識をもってしまう可能性が高まります。また、苦手教科の勉強ばかりに注力すると、その教科が嫌いになってしまう危険性もあります。