渡邉容疑者が入れ揚げていた女性とは…?
渡邉らが手渡すのはルイ・ヴィトンのバッグ(16万ペソ=約39万円)や正規店で購入したiPhone XS MAXなどのハイブランド品ばかりだった。さらに彼らの贅の限りを尽くした暮らしぶりは留まるところを知らない。
渡邉らが首領を務めていた詐欺グループの1人と男女の仲にあった、Mで働くモデル風美女(27)が告白する。
「渡邉さんが入れ揚げていたのはMに務めるマリアちゃん(仮名)。彼女の誕生日にはマニラにある5つ星の最高級ホテルを予約していたね。私も渡邉さんとダブルデートをしたことがあるけどティファニーのネックレスをマリアちゃんと一緒にプレゼントしてもらった。彼女も誕生日を5つ星ホテルでお祝いしてもらっている様子をインスタグラムに載せていたよ。ただ、彼女のインスタに渡邉さんの写真は載ってなかったな」
一味はMの女性に対して自分はIT系の仕事をしていると名乗っていた。その一方で女性たちも彼らが一般人とは異なる仕事をしていることには気がついていた。先の女性がため息混じりに続ける。
「スマホは常に5〜6台持っていました。小島さんは入れ墨をモロ出ししているし、明らかにまっとうな仕事ではないだろうなと。私のパートナーだった男性も2019年の秋頃を最後に連絡が取れなくなりました。最後はメールで『すごく大切に思っている。一度日本に帰らないと行けないけど、また必ずフィリピンに戻ってくるから』と伝えられたきりです」
その後、彼女はニュースを通して日本人36人がフィリピンの入管当局に特殊詐欺で身柄を拘束されたことを知る。
「彼らが常宿としていた5つ星ホテルも女性の従業員はパンツが見えそうなほどタイトなスカートを穿いていましたし、カジノ施設と一体となっていました。一緒に泊まるときはスイートルームだったね」(同)
4人が南国の地を離れる時に口の中に広がったのは、連日浴びるように飲んでいたテキーラのような美酒ではなく、苦味だったことは間違いなさそうだ。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班