「あるある」ネタはフジモンからパクった?!

RGの芸人人生を大きく変えたのは、2009年に出演した『リンカーン』(TBS)の人気コーナー「芸人エレベーター」だった。

マネージャーにうながされ、番組の出演権を得るためにオーディションを受けた。向かった先はシオプロ。『水曜日のダウンタウン』(TBS)、『ゴッドタン』(テレビ東京)、『クレイジージャーニー』(TBS)などの人気番組を手掛けている番組制作会社だ。

「芸人がエレベーターに乗り、松本(人志)さんや宮迫(博之)さんが待ち受ける階で扉が開いたら『あるある』を言う企画でした。仕事がほしくてほしくて追い詰められていた時期でしたからね。

あるある? どうすりゃいいんだろう、と必死でした。そんなとき、たまたま楽屋でFUJIWARAの藤本(敏史)さんと一緒になって。なんかの話の流れで『歌舞伎の師匠、鏡越しに弟子を怒るけど』って突っ込みを入れられたんです。

あっこれは面白い!と。もう時効だから告白しますけど……(笑)、それをまんまパクってオーディションに挑んだんです。ただあるあるを言うだけだと一瞬で終わるので、市川AB蔵で『CHA-CHA-CHA』にのせて『歌舞伎あるある、早く言いたい』と歌い、とにかく間を持たせようと。

語尾は『怒りがち』に変更しました。言い切るよりも響きがマイルドになって、よりあるある感を出せるなと思ったんです。オーディションでは、シオプロの塩谷(泰孝)さんに『あるあるをなかなか言わないって新しいね』と評価してもらい、晴れて合格しました」

レイザーラモンRG「もう時効だから告白します…」。相方HGの大ケガ、月給7000円生活を経て誕生した「あるある」ネタはフジモンのパクリだった_4
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意気揚々と臨んだ収録当日。RGは『CHA-CHA-CHA』に合わせて「歌舞伎あるある言いたい、早く言いたい」と歌った。

「初めてやるネタだったんで、歌が長引くにつれ、松本さん、宮迫さんが『はよ言えや!』『言わへんなぁ』と突っ込みを入れ始めたんですが、僕があまりに歌を引っ張るもので、あるあるを言う前に(「芸人エレベーター」の)扉がガシャーンと閉まってしまったんです。

それで、スタッフの方が『いや最後に本当にあるあるを言うんですよ!』と慌てて、撮り直し。これが無事オンエアされて、記念すべき“初あるある”となりました」

だが、人気番組でのあるあるネタ披露も、すぐにブレイクとはいかず、ここからRGの怒涛の“あるある千本ノック”の日々が始まる――。

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取材・文/小林 悟
撮影/柳岡創平
編集/一ノ瀬 伸