YouTubeで偏った思想に染まった芸能人
偏った意見で構成されるのはTwitterだけではありません。YouTubeも同様です。
YouTubeなどのアルゴリズムは、ユーザーを長時間サービスに滞在させるために作られています。それはとても簡単でユーザーが見たいものを見せてあげればいいので、自分と同じ属性の人が好んで見ている動画をオススメとして提案します。その動画をクリックすると、また同属性の人が見る動画がオススメに並ぶようになります。
これを繰り返した結果、非常に偏った情報で構成されたホーム画面ができあがります。このパーソナライズされていく仕組みを理解していない人は、偏った情報を「世界」と勘違いします。
俳優の高知東生さんも、かつてYouTubeの陰謀論にはまりかけたエピソードを話されていました。YouTubeで見た情報を仲間に話したところ、「情報が偏っている」と言われ、目が覚めたというのですが、同時に「楽に賢そうな気分になれた」「言い切ってる人の話がわかりやすく入ってくる」と振り返っています。
何よりも印象的だったのは、「俺みたいなあまり賢くない人間は、単純な結論付けを言い切っている人の話が分かりやすく入ってくるんだよな。」という言葉でした。物事の複雑性を理解している人は言い切らないからこそ、言い切ってくれる人を信じたいということです。