「少年ジャンプ+」(集英社刊)で2019~20年に連載された、百世渡による人気ラブコメマンガ『ロマンティック・キラー』。 オシャレや恋愛には目もくれずゲーム三昧の毎日を過ごしてきた、“非ヒロイン属性”の女子高生・星野杏子が、突然現れた魔法使いのリリによって大好きなゲーム・チョコ・猫という「三大欲求」を没収され、イケメンたちに迫られる姿を描いたラブコメディだ。
そんな本作の原作者である百世渡に、アニメ化に対する想いや実際にアニメを観た感想、そして執筆中の次回作についてなどを伺った。
まだまだロマキラは終わらない
――アニメ化が決まった時の気持ちを教えていただけますか?
怒涛の連載も終わり、ゆったりとテレビを観ている時に担当編集さんから連絡をいただいたのですが、 「ロマキラをアニメ化だなんて、なんという珍しい目の付け所!」 と思いました…というか今も思っています(笑)。
そして、アニメ化を進める上で今回関わっていただいた皆様が、ロマキラのことをちゃんと理解して下さっていて、 むしろ作者の私以上の熱量を持ってくださっていることが嬉しかったです。 正直完成するまでは…いえ、情報解禁されるまで実感が湧かなかったんですが、沢山の反応をいただいている現在、やっと実感を得られて、そわそわしています。連載は終わったけど、まだまだロマキラは終わらないんだな、という気持ちになり、本当に有難かったです。
――アニメを実際にご覧になられた時の、率直な感想を教えていただけますか?
すごく面白くて、興奮しました。普段、自分の作品は完成後にあまり見直さないんです。粗が気になって恥ずかしくて見ていられないもので…。ですが今回、初めて客観的な立場でロマキラを観ることが出来て、作者としてイタいことを言ってしまうと、「ロマキラってこんな面白かったんだ…」と思いました(笑)。
私が最も求めていた、コメディのスピード感やテンポが見事に表現されていて、ラブコメなのに激しい動きがあるのがとっても魅力的でした。
終盤のシリアス部分は、原作では「泣いた」という感想を結構頂いていて、私自身は「え?どこで?」と驚いていたのですが、アニメを観て、私もホロリとしてしまいました。 それ程に演出や声優さんたちの演技が完璧でした!