そして今回の旅のメインイベント、世界遺産・白川郷散策
さあ道草を食ってしまったので急がなければ、とアクセルを踏む。
しかし5分も走らぬうちに、道路脇にまたまた気になる看板を発見してしまった。
書いてあった文字は「シッタカ橋」。
へえ、変わった名前だねえと思い、通り過ぎてから頭の中で「シッタカ橋、シッタカ橋……」と反芻していたら、「シッタカ橋、シッタカブリッジ……、知ったかぶり!?」と、ダジャレがひらめいてしまった。
急停車!!
Uターンして撮った写真がこちらである。
ググってみると(おじさん、すぐにググる)、春スキーの名所でもある“シッタカ谷”というところにかけられた橋らしい。
それにしてもなんでカタカナで「シッタカ」?
さらにググりにググったが、結局これ以上は何もわからなかった。
由来や語源を知っている方がいれば、ぜひ教えてもらいたいものである。
こんなことばっかりしているので、僕の旅はなかなか先に進まない。
でもこれもまた、車中泊行き当たりばったりひとり旅のいいところだ。
だって、今日中に目的地に着かなくたって誰にも文句は言われないし、そもそも目的地自体があってないようなものなのだから。
今日の宿もこの車なのだし、結果的に行き着いたところまで行けばいいだけ。
だから、思う存分に寄り道をすることができる。
とは言うものも、そこから先はなるべく脇目をふらず、真っすぐ前の道を見つめて走ることにした。
いつかは来てみたかった念願の場所まで、もうすぐだからだ。
そして辿り着いたのは、かの有名な白川郷。
厳冬の豪雪に耐えるために工夫された茅葺屋根の合掌造りが並ぶ集落は、かつての日本の田園風景の象徴として知られる。
なんてかっこいい……。
実にフォトジェニックな場所だ。
僕は重たい中判フィルムカメラを抱えて、白川郷をゆっくりたっぷりと散策した。