老若男女誰もが冷凍食品のユーザーに

実は、コロナ禍前にも、スーパーの売場ばかりではなく、ドラッグストアでの冷凍食品販売が増えていました。2017年頃からはコンビニ各社が冷凍食品のPB開発に熱心になり、売場も新設していきました。

かつては、主に主婦層が家族のために買うことが多かった冷凍食品でしたが、スーパー以外にも冷凍食品の取り扱いが広がることで、若い男性もシニアの方々も自分が食べたい冷凍食品を自ら買い求めるように。2015年に男性が好むガツンとした味わいの炒飯がヒットしたことも、冷凍食品ユーザーの幅を広げることにつながりました。

コストコや業務スーパーの売場もよく話題に上ります。新規性のある冷凍食品やお買い得の大容量品を発見することは、レジャーのようなわくわく感を提供しているかもしれません。しかも手軽な調理で楽しめる。楽しいこと、おいしいことは、一度経験するとクセになりますよね。

松屋銀座の功績は、銀座の街を盛り上げる品揃え

さて、話を松屋銀座のギンザフローズングルメに戻しましょう。

オープン10日目くらいに売場に行ったところ、たくさんの人だかりで大盛況。ご夫婦でみえて、あれが良いかこれにしようかと相談しながら、2,000円、3,000円の冷凍食品を吟味して買い求める姿に、新しい時代の到来を感じました。

主に関心を集めているのは、松屋オリジナルの銀座の老舗の味『銀ぶらグルメ』ブランド、銀座の老舗中華『銀座アスター』、シンガポールリパブリックの「チリクラブ」、「ババガンプ シュリンプ」「BBQベイビーバックリブ」などディナーレストランの味わいそのままの『On The Dish』ブランド(WDI)です。

また、通販でしか買えなかった『Z’s MENU(ジーズメニュー)』(SL Creations),『Brejew(ブレジュ)』(田部)ブランドのプレミアムフローズンも、気になる1品から送料なしで買い求めることができます。

2,000円の高級冷食を求めて行列も。松屋銀座「冷凍食品売場」快進撃の理由_2
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