平和に感謝したくなる温泉マーク
日本で唯一、航空自衛隊・米空軍・民間航空会社の三者が使用する飛行場としても知られる三沢空港。その正面ゲートを出てすぐにある三沢空港温泉(青森県)のタオルは、戦闘機F-16?の飛行機雲が温泉マークになっているという各方面マニアには堪らないデザイン。温泉マークを活用したデザインの温泉タオルは数あれど、個人的にはこれが一番秀逸だと思う。(電話番号は間違えたらしい 笑)
我々がのんびり温泉に浸かっていられるのは、平和を守ってくれている人たちがいるからなんだよなぁ…と感謝しつつ、今日もありがたく入浴させていただこう。
鉄道×温泉好きの聖地の「ゆ」
温泉が併設されている駅は全国にいくつかあるが、その中でも特に人気なのがJR北上線ほっとゆだ駅(岩手県)。浴室内に鉄道用の信号機が設置されており、列車の発車時間が近づくと青→黄→赤と色が変わって、乗り遅れないよう教えてくれるというユニークな温泉。
こちらのタオルは鮮やかな水色で「ゆ」と書かれた直球ど真ん中なもの(ちなみに、駅舎の正面にも大きな「ゆ」の暖簾がかかっている)。右側に添えられた手書き風の「ほっとゆだ」がアクセントとしていい味を出している。鉄道と温泉が好きな人なら是非とも一度は行ってもらいたい温泉だ。
お殿様のおチンチン
標高約700mの露天風呂から甲府盆地や富士山の絶景が見られることで有名なほったらかし温泉(山梨県)。日の出前から営業しているので、温泉に浸かりながら日の出を見るために早朝から来る人も多い。
人気施設なので、こちらのタオルを持っている人は多いかもしれないが、実は普通のタオルとバスタオルではデザインが異なる。バスタオルの方には文章だけではなく、扇子を持ったお殿様と子供が全裸で踊っているユルいイラストも描かれている。これは是非2点セットで揃えたい。ちなみに、このデザインは創業された方の直筆だそう。
やっぱり手ぬぐいもいいよね
温泉タオルがない代わりに手ぬぐいを販売している施設もたまに見かける。入浴時の実用性ではタオルに軍配が上がるが、デザイン的には手ぬぐいの方がこだわっている物が多い印象だ。
加仁湯の手ぬぐいは伝統的な藍染を思わせる青色に、白抜きのロゴが大きく入っており力強くてカッコいい。家紋のようなマークや建物の外観もデザインされているが、このような細かい描写は手ぬぐいだから可能なデザインだろう。
なお、加仁湯のある奥鬼怒温泉郷は栃木県の北西部の山中、一般車両が入れない林道の奥にあり、通行止めゲートの駐車場から宿泊者向けの送迎を利用するか、1〜2時間かけて歩いて行かないと辿り着けない。この手ぬぐいをゲットしたい人は覚悟して挑んでください。ただし泉質は最高!
この記事ではほんの一部しか紹介できなかったが、個性的なデザインの温泉タオルは全国にまだまだあるはず。サウナ施設や銭湯、長距離フェリーなど、温泉以外の入浴施設でもオリジナルデザインのタオルを販売しているケースが多いので、みなさんもお気に入りの「温泉タオル」を探してみては?
※本記事の内容は筆者が入手した際の情報をもとにしております。現在とはデザインが異なっていたり、入手できない場合もございますので、ご了承ください。
文・撮影/森田拓朗