整理は現在進行形で「今、使っている」「今、使っていない」で分ける

整理する前にやってほしいのは持ち物の把握です。夏休みには文房具、絵の具セット、お道具箱などを持ち帰ってくると思うので、絵の具や色鉛筆など欠けている色はないか、消しゴムやのりなどどれくらい残っているか、それぞれ新学期で行った記名は、剝がれていないかをチェックしましょう。

ここで大事なのは大人が勝手に補充したり修理したりしないことです。
ものがまずどれくらいあり、どれくらいのペースでなくなるのかを子どもが把握し、持ち物管理は自分の仕事だと自覚できるようにします。
また、どれくらい使ったら補充するか?のタイミングを親子で話し合って決めておくと、ストックの買いすぎ、買い忘れを防止できます。

例えば、我が家では色鉛筆は、手回しの鉛筆削り器で削れなくなったら新しいものと交換、とルールを決めています。子どもに分かりやすい基準を作ることで、自分自身でものを管理する意識を育みます。

持っているものを把握できたら、いよいよ整理を始めましょう。
夏休みは特に、1学期中に毎日大量に学校から持ち帰ってくる学習プリントを整理するのにおすすめです。
一度、全て出してみて、「使っているもの」と「使っていないもの」に分けましょう。
整理が苦手な人は、自分から「いらない」と言いにくい傾向があります。
いる?いらない?というように分けると、なかなか判断がつきにくく、整理するスピードがアップしません。これは子どもも同じです。

必ず「今、使っているか?」「今、使っていないか?」と、現在進行形で問いかけて分けるようにしましょう。
幸い学期末に整理する学習プリントのほとんどが「今、使っていないもの」なので、他のアイテムに比べると分類しやすいはず。整理のトレーニングにピッタリです。

整理した学習プリントのうち「今、使っていないもの」は原則として手放しますが、「今、使っていないけど取っておきたいもの」もありますよね。例えば、満点の解答用紙や、上手に書けた作文、楽しい思い出が詰まったノートなど。そういったものは無理に手放さず「思い出」として取っておいてもOK。
ただし、思い出は永久に残したいものとは限らないので、次の学期末や、学年が変わるタイミングで、もう一度整理する機会を設けるといいですよ。

夏休みに見直したい 子どもの「片付け習慣」が身につくコツ_2
もう使わない学習プリントは学期末まで保管して一気に整理する
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