3時間で読書感想文を書けるようになる方法
――篠原さんが実際に指導する際には、どんなことをしているのでしょうか。
私が指導しているのは、主に次の二つです。
・原稿用紙を文章の要素ごとにフレーム分けすること
・悩んでいる子どもにインタビューをすること
文章を書くのが苦手な子は、真っ白な原稿用紙を渡されても何をどのくらい書けばよいのかわからない。ですから、原稿用紙上に「ここにはこれを、これくらい書こう」とフレームを作っています。「このことについてこれだけ書けばいいんだ」というゴールが見えるだけでも、子どものモチベーションは上がります。
それでも内容によっては手が止まることもあります。そんな時は私から「これを読んでどう思ったの?」「それはどうして?」とインタビューをするんです。
聞き出してあげると子どもは自分から思いや感想を話します。たくさん話させてあげたところで「じゃあ、それを書いてみたら?」と言えば、子どもはどんどん書けるものです。
――「てにをは」など、文法の指導はされないのですか?
私はほぼしません。ご家庭で書いていて、子どもの文章でどうしても気になるところがある場合は、一度音読させてみてください。声に出して読めば、本人がおかしい箇所に気付きます。
逆に声に出して読んでも本人がおかしいと思わないところは、現時点ではそのままにしておいてあげましょう。今焦らずとも、これから国語の授業やたくさんの本に出会う中で自然と気づくはずです。
――講座を通して、篠原さんが子どもの文章に手を加えるということはないのですね。
私が何か書き加えたり修正したりすることはありません。それでも、上記のやり方でほとんどの子どもは3時間で書き終えますよ。
ほかにも細かい技法はありますが、詳細は講座にお越しいただくか、『脚本家が教える読書感想文教室』を手に取っていただければと思います。