親がやりがちなNG行動とは

――読書感想文が書けないもう一つの原因に「親の存在」を挙げていますね。

これもとても大きいですね。もっとも多くの家庭で行われているのが、親が真横について子どもが文章を書くのをずっと見ていること。親がまるで先生のようになってしまって、子どもが書いているものにいろんな注文をつけてしまうんですね。

自分で一生懸命書いても、てにをはが違うとか、「私は〜」から始めなさいとか、横からずっと文句をつけられるような環境で書いていると、だんだん自分で文章を書くのが嫌になってしまうというパターンが多いです。

――親からすると、「正しい文章を書かせなくては」という思いが先立ってしまいますよね。

そうですね。しかしその結果、その読書感想文は「親が書いた大人の文章」になってしまいます。文章としてはまとまっていてきれいかもしれませんが、子どもの成長を見取ることができません。

それに、学校の先生も大人が考えた文章はすぐに気づきます(笑)。先生は子どもがどんな本を読んでどう感じたのかが知りたいのに、それが全く見えない文章になっているのはもったいないですよね。

あと、母親と父親で干渉の仕方にそれぞれ異なる傾向があるんですよ。

――男親と女親とで違うのですか?

あくまで傾向ですが、母親はきれいにまとまった文章にさせたいあまり「感動する場面はここでしょう」「だからこんなふうに感じたんでしょう」と、“この本の感想のあるべき姿”みたいなものを作り上げて押し付けてしまう傾向があります。国語の文章問題みたいになってしまうんですね。

でも、読書感想文は本人が感動した部分を示すことができればいいのです。大事なのは「なぜ自分はそこに感動したのか」を表現すること。

一方、父親は自分の考えを押し付けてしまう傾向があります。

友情がテーマの本であれば「友情ってもんはな……」と、持論を展開してしまう傾向があります。私も自宅で自分の子どもに教えるとなぜかそうなってしまうのですが(笑)。

――母親は「感想文としての正解」を、父親は「テーマについての持論」を押し付けてしまう傾向があるのですね。

そうですね。私の読書感想文講座では、これらの環境をなくすために、感想文の作成中は一緒に来た親御さんには離れて待機していただくようお願いしています。そうすると、子どもたちはのびのびと書いていますよ。

「本選び」と「親の干渉」が罠。読書感想文がみるみるうまくなる話題のメソッド_2
親が取るべきGOOD対応5選(『脚本家が教える読書感想文教室』より)