比較できない独自の面白さがある

――そんな中で「大喜る人たち」が始まったわけですね。

冬の鬼 大喜利だけの人たちとプロの芸人さんを混ぜたライブは寺田さんの「大喜利千景」しかなくて、「大喜る人たち」が急に現れたような印象です。

プロアマ入り乱れる大喜利が今アツい! ネットの遊びがライブシーンになるまで_16

寺田寛明 どうして始まったのかは僕たち演者もよくわかっていない(笑)。

警備員 「千景」でやっていたようなことをYouTubeやTikTokに一気に持っていったのが「大喜る人たち」で、そこで全く大喜利のコミュニティを知らない人たちも見てくれて、案外受け入れてもらえたなという感じですよね。

寺田寛明 僕は配信や動画で公開する発想がなかったので、すごいなと。大喜利をYouTubeにするとこんな反応があるんだなと不思議な気持ちで見ています。

小川悠介 最初は自分が見たくて始めたんです。IPPONグランプリのようなメジャーな大喜利コンテンツもありますが、この界隈には比較できない独自の面白さがあって。

プロアマ入り乱れる大喜利が今アツい! ネットの遊びがライブシーンになるまで_18
小川悠介/「大喜る人たち」を主催。フリーで映像制作を行っている
すべての画像を見る

Yes!アキト 小川さんは何を見てこの界隈を知ったんですか?

小川悠介 「大喜利千景」です。仁木恭平さん(現・ケビンス)を見に行ったのがきっかけで。でも詳しくなったのは「大喜る人たち」を始めてからですね。

寺田寛明 仁木は「千景」の初回から出演してもらっている古株ですね。

小川悠介 アマチュアだけのイベントでも異常に盛り上がっていたんですよ。そのライブの熱狂をネットに持っていけば、受け入れてくれる人がいるはずだと考えました。

小川の目論見は当たり、冒頭に述べたように配信コンテンツの再生回数もライブシーンへの観客動員も増加の一途を辿ることとなった。後編では、今見てほしい大喜利コンテンツを聞いていく。

後編「大喜利特有の魅力、見るべき動画コンテンツ」につづく

取材・文/宿無の翁
撮影/幸地一成