Aマッソや錦鯉も出演した「大喜利千景」

――「大喜利千景」がエポックメーキングだったんでしょうか?

寺田寛明 最初はルノアールの会議室で始めたんです。会議室代を考えるとライブ会場が借りられるんじゃないかと思い始めて、ライブにしてみたら意外と初回からお客さんが来てくれた。観客の半分くらいは芸人だったとは思いますが。

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「大喜利千景」の初期を振り返る寺田

冬の鬼 初期はAマッソさんや錦鯉さんとかも出演されてましたね。

寺田寛明 当時のメンバーが賞レースで結果を出し始めていますね。にゃんこスターの2人も「千景」で出会ったらしいですよ。当時はスーパー三助がアンドレというコンビで、アンゴラ村長とそれぞれ「千景」に出演してもらっていたんです。

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平井“ファラオ”光(馬鹿よ貴方は)も「大喜利千景」初期から出演している

警備員 僕はお客さんとして錦鯉さんやAマッソさんが出演する回を見てました。

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寺田寛明 「千景」が今までと違ったのは、競技ではなかったことと、芸人も呼んだことです。だから名の知れた芸人さんのファンが見に来てくれて、そこから面白いアマチュアに気づく、という今までにない流れができたんです。最初の集客は芸人頼りでしたがライブ自体にファンがつき始めて、もう10年やっています。

――周りの芸人はアマチュアに対してどう感じていたんでしょうか?

寺田寛明 同じ会場で別の時間帯にやってるライブの出演者からの「大喜利だけやる素人ってなんなんだよ」って批判は小耳に挟んだりしました。なんで素人が劇場に出てるんだよって。でもだんだん、「こいつらちょっと面白すぎないか?」という空気になってきて、見方が変わった。尊敬し合えるようになって。