第1位:『ウィッチサマー』(2020年)

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最後のイチオシは『ウィッチサマー』(2020年)。

「離婚中の父の家に住むこととなった、主人公の少年。彼は隣人一家の奇行を訝しみ、その様子を観察する。実はその隣人、森の魔女のまじないで正気を失い、幼い我が子を食い殺されてしまっていたのだ。次第に魔女の狙いは、主人公へと向けられ……」という、ホーム・インベージョン系の物語。

“魔女”とはいったが、決してとんがり帽子に黒いローブなどといった格好はしておらず、むしろゾンビ+ゴブリンみたいなクリーチャー風のスタイルをしている。

そんな魔女が「ちっちゃなお子さまから赤ちゃんまで、善良な人々をかなり容赦なく食い殺していく」点、そして「ごく平凡な主人公の青春を、血生臭い非日常がジワジワ侵食し取り込まんとする薄気味悪さ」が恐怖ポイントだ。

多少強引な展開もあるとはいえ、基本的にはじっくり堅実に話を進めつつ、最後にはあっと驚くどんでん返しもいくつか控えているなど、非常に優等生的な作りが特徴。大作・話題作とは言い難いマイナー寄りの作品でありながらその出来がよく、なかなかにとっつきやすい、正統派のホラー映画である。

以上が、今回のオススメだ。2022年7月現在、どの作品も何かしらの動画配信サービスで鑑賞可能なため、お時間に余裕のある方はぜひともお探し&お試しいただきたい。

文/知的風ハット