自分にぴったりな靴をやっと見つけ、後は前に進むだけ

一番の癒しの時間は、美しい自然の景色や造形物を見ること。雨上がりの空、茜色の夜明け、初夏の深い新緑、まどろむような淡い光。自然の美しい1シーンを写真に収め、それが「RELIEFWEAR」のものづくりにも還元されていきます。「RELIEFWEAR」の活動にまつわること全てが、鳥羽さん自身を解放し、心を楽にしてくれるといいます。

「元々は自分のために始めたことが、気づいたら他の人の健やかにつながっている。それによってさらに自分も癒されているんですよね。自分がやるべきことが見つかって、すごく楽になりました。自分にぴったりな靴をやっと見つけたと言うか。後は前に進むだけ。もちろん自分たちの力だけでは進めなくて。工場やパタンナーさんやお店の方など、自分たちの思い描くことに手を貸して下さる方々が周りにいるのも嬉しいことです。

【私のウェルネスを探して】幼稚園教諭からデザインの世界へ。鳥羽由梨子さんが「RELIEFWEAR」を立ち上げ心身ともに解放されるまで_f

コロナ禍にブランドがスタートしたこともあり、ままならないこともありました。でも最近は少しずつ、ポップアップショップや取扱って下さるお店が増えてきました。自転車屋やパン屋、靴屋に寝具店など、とても幅広いんです。どのお店も養生や心地よさに繋がる、素敵な考えを持ったところばかり。実は養生って暮らし全体に関わっているんだと改めて思います。『RELIEFWEAR』をきっかけに、養生の輪が広がって、さまざまな場で体やこころの健やかさの提案をしていきたいなと思っています」

鳥羽由梨子さんに聞きました

身体のウェルネスのためにしていること
“『日本身体文化研究所』矢田部英正先生の身体講座に通う“
「元体操選手で日本の伝統的な文化や身体技法を研究している、『日本身体文化研究所』の矢田部英正先生の身体講座に通っています。先生のお話を聞き、自分の身体の調整を行うワークショップに参加することで、季節ごとの体の変化や不調を整えています。何気無く暮らしていると、呼吸が浅く、上半身がガチガチになってしまいがち。丹田呼吸をして、上半身はリラックスさせ、下半身は満ちている“上虚下実”を意識するようにしています」

心のウェルネスのためにしていること
“ため込まない、抱え込まない“

【私のウェルネスを探して】幼稚園教諭からデザインの世界へ。鳥羽由梨子さんが「RELIEFWEAR」を立ち上げ心身ともに解放されるまで_g

「ため込まない、抱え込まないようにしています。心持ちの部分ですね。無理をすると、どこかに歪みが出てしまい、苦しくなってしまう。だから、できる範囲で手放してみる。疲れているなと思ったら少し休んだり、自然の中を散歩して気分転換したり。『嫌だな』ということから距離をおくことで、毎日が気持ちよく過ごせるように心がけています」

「RELIEFWEAR」公式サイト

【私のウェルネスを探して】幼稚園教諭からデザインの世界へ。鳥羽由梨子さんが「RELIEFWEAR」を立ち上げ心身ともに解放されるまで_h
【私のウェルネスを探して】幼稚園教諭からデザインの世界へ。鳥羽由梨子さんが「RELIEFWEAR」を立ち上げ心身ともに解放されるまで_i
【私のウェルネスを探して】幼稚園教諭からデザインの世界へ。鳥羽由梨子さんが「RELIEFWEAR」を立ち上げ心身ともに解放されるまで_j

インタビュー前編はこちら

撮影/高村瑞穂 取材・文/武田由紀子

オリジナルサイトで読む