1.パンティライナーの使用を控える
前述の通り、通気性が阻害されて蒸れることで真菌が増殖してしまうため、パンティライナーの使用は控えた方が良い。すでに膣カンジダになってしまっている人は特に、ショーツ内の通気性を高めるよう意識したい。
おりものが増えると、ショーツを清潔に保つためにパンティライナーをつい使いたくなるが、そこはぐっと堪えよう。
もともと膣の中で繁殖していた真菌がシートに付き、擦れてさらに繁殖してしまうというケースもあるため、こまめに取り替えれば良いというわけでもない。
2.免疫力を高める
常在菌が強ければ雑菌に取り込まれないので、免疫力が高い状態にしておくことも大切だ。
免疫力を下げないためには、しっかり睡眠をとる、ストレスを軽減させる、食事に気を使うなど、日常生活の過ごし方が肝となる。ステロイド系の抗炎症薬はカンジダ症には厳禁。炎症を抑えるとともに必要な免疫も抑制するため、カンジダが一気に増殖して症状を悪化させてしまう。
食生活では、糖質の摂取過剰に注意したい。糖分は菌にとっての栄養となるため、雑菌が繁殖しやすい状況を作ってしまうからだ。
3.デリケートゾーン専用ソープを使う
また、膣内の常在菌の働きを弱くしてしまう原因の一つに、ボディソープなどの非専用アイテムで洗ってしまうことがある。
デリケートゾーンにはボディソープは使用せず、専用のソープを使うことが推奨される。一般的なボディソープは、デリケートゾーンのpH値(弱酸性)とは異なるため、常在菌の作用を弱めてしまうからというのがその理由だ。
「清潔ではないから膣カンジダになってしまう」と誤解されやすいが、陰部がきれいかどうかではなく、あくまで抵抗力があるかないかにかかっている。常在菌がきちんと働けるような環境を整えておこう。