記者の追及には「回答を2度すると皆様の命の砂時計ムダづかいしますんで…」

ようやく質疑に入った第3部。記者からは、謝罪と状況説明の会見でなぜ第2部に多くの時間を割いたのか、と質問が飛ぶ。すると熊谷氏は、睡眠時間を除けば人は一日に990分しか動けないと前置きし、

「990分のカウントダウン。命の砂時計を何に捧げてるのかというのが人生であり、私はインターネットとこのグループに捧げてます。ということです。(中略)私の命の砂時計はどこに向かってんのか、ということをご理解いただくために」

と当を得ない答えを返した。

その一方、2年半前のぜい弱性の指摘がなぜ生かされなかったという核心部分については「(指摘は)私のところにはエスカレーション(報告)されていなかった」として、自分は知らなかったと主張。

部下らの判断についても「(会社の行動は)お客様の笑顔が基準です。したがって、その段階ではその基準に従って判断をしていたと信じます」と、また理念の話になる。

渋谷区のGMOインターネットグループが入居するビル 撮影/集英社オンライン
渋谷区のGMOインターネットグループが入居するビル 撮影/集英社オンライン

そして会見に同席しその判断に携わった幹部は「リスク分析に不足があったと思っております。で、具体的に何が不足したのか、今後どうすればいいかに関しましては、今後きちんと検証していきたいと思っております」としか言わない。

そこで記者からは、2年半前にぜい弱性に関してどのような指摘があり、リスク分析の判断が甘くなった背景に何があったと考えるのか、具体的に話してほしいとの当然の問いが出る。

すると熊谷氏は、先に出た質問と重なっていると指摘し、「同じ回答を2度すると皆様の命の砂時計ムダづかいしますんで、大変恐縮なんですがなるべく違うご質問でご質問いただけたらよろしいかと思います」とやんわり牽制するのだった。