謝罪後、30分にわたり涙を流し熱弁、引責辞任はしないと表明
会見は開始から約30分間、謝罪と対応の経緯を熊谷氏や幹部が説明。普通なら次に質疑に移るが、ここで熊谷氏が今回得た「知見」を説明するとして、独演会を始めた。
「全ての目標はお客様の笑顔であり、その笑顔を見て私たちは誇りを持ち、その笑顔の循環で、目的ではなく結果としての利益で株主様も笑顔になると31年間ずっと言い続けてきました」
そう経営理念を語り、23年前に参入したセキュリティ事業に話が及ぶと感極まって涙を流し、
「23年前から私は、自分が作ってきたインターネットが多くの方の笑顔に資する安心で安全なインターネットになってもらいたいと心の底から思っておりまして、事業として1度も、『儲かる』『儲ける』という言葉を遣ったことがない。お客様のために情報を守れと言い続けて参りました」
と力説するのだった。この発言にはさっそくSNSで、「営利企業の代表で『儲ける』という言葉を使ったことがないというのはありえない」というツッコミが入った。
実際に熊谷氏は、過去に新聞の対談で、「GMOが継続的に利益を上げられるか」と聞かれ、「実にこれからが本番。まだまだ儲かる感触があり」と回答している。
そして、「笑顔に資する安心で安全な」はずの、GMO社のインターネットセキュリティが破られたのは紛れもない事実だ。話は次にネットを取り巻く状況に。
「毎日情報漏洩のニュースが流れてるのは、これはAIの発展が原因であります」
と断言した熊谷氏は、AIによる急速な変化の速度に犯罪者が最も早く乗り、「皆様の生活を、企業、社会を脅かしているんです」を畳みかけた。
30分を超えた熱弁は最後に、人生の半分を捧げてきたインターネットを「人々の、日本の、世界の宝物として綺麗にしてから死んでいきたいと思います。こんな犯罪者のツールになってるインターネットのまま、この業界から撤退し、あとは任せたよなんて言えません。僕は命かけてこの産業を多くの方の笑顔のツールにしてから死ぬつもりです」と締めくくった。要するに、引責辞任はしないとの表明だった。













