GMO側は総額100万ドルの懸賞金を払うと表明しているが…

「この度はお客様をお守りすることができず、誠に申し訳ありませんでした」

会談冒頭、そういって頭を下げた熊谷氏は、セキュリティを破られたことに加え、約2年半前にグループ内でシステムのぜい弱性が指摘されていながら「この指摘を運営に生かすことができなかった」とも認め謝罪した。熊谷氏の言動も含めて異例の経緯をたどる事件を社会部記者が解説する。

「グループ傘下のGMOインターネットが提供する外国為替証拠金取引(FX)の自動売買向けサーバーサービスが狙われました。

犯人は侵入した管理サーバーを起点に、10月14日までに2万6739の顧客サーバーにマルウェアを送り込み、(勝手な)FX取引で損失を出させたり、顧客の(クラウド上の)パソコンからデータを抜き出したりなどしています。攻撃は8月5日から始まっていたのにGMO側は約2か月半も気付けず、顧客からの指摘で10月20日にようやく被害を確認しています」(社会部記者)

熊谷社長がSNSに投稿した懸賞金の投稿
熊谷社長がSNSに投稿した懸賞金の投稿
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犯人はGMO側に5000万ドル(約80億円)の身代金を要求。同社が拒むと要求額を100万ドル(約1億6000万円)に下げながら、期限とした27日正午には顧客だとする人物1人の個人情報とするものを公開した。GMO側は10月27日に犯人特定につながる情報に最大100万ドルの懸賞金を払うとも表明、28日から募集を開始している。

「その過程で約2年半前の2024年4月にグループ内でシステムのぜい弱性が指摘されていやことが発覚しました。GMO側は翌月下旬までに4回緊急メンテナンスを行なったと説明していますが、結局今回の事態を招きました」(同)