適応障害を乗り越える支えとなった麻雀
――そこから、どういう流れで雀荘で働くことになったんですか?
仕事をしすぎて、海外ツアー中に倒れてしまったんです。医師からも休むように言われ、仕事を続けるのは難しい状態になりました。適応障害になってしまい、何かを考え続けていないと発作が出るようになって…。そんなときも、麻雀を打っている時間だけは唯一心が落ち着いたんです。麻雀は、ゲーム中ずっと何かを考え続けられるから。
――麻雀が、心のよりどころになっていたんですね。
そうですね。休むなかで、次は英語を生かして旅行業界や、外国人向けのコンシェルジュサービスで働くことも考えていました。でも、そのときはもう働ける自信がなかったんです。だからまずは、自分にできることをやろうと考えて、雀荘店員ならできそうだと思ったんです。雀荘で働き始める前にはXも始めて、日々の麻雀の記録を発信するようになりました。
――そして、現在の活動につながっていったんですね。
昔はコンプレックスだった身長が、いまでは自分のキャッチコピー(身長180cmと麻雀の点数をかけた「身長インパチ」というキャッチコピー)にもなっています。麻雀を通じて多くの人に受け入れてもらうなかで、少しずつ自分自身のことも受け入れられるようになりました。
だから麻雀には、本当に感謝しています。今年の6月からは日本プロ麻雀連盟の育成会で合格の判定をいただき、これからはプロとして、もっと強くなってたくさんの人に自分の麻雀を見てもらえるようになりたいです。
後編へ
取材・文/福永洋一












