ともにブランクを経て求人サイトから応募
若者や外国人とさまざまな人と交流し、楽しく働いている様子の均さんと京子さん。働き始めたきっかけは、ともに求人サイトからの応募だったという。
「『シニアカフェオープン!』なんて目を引く求人広告やったね。募集の条件は70歳以上で、15人の枠に150人くらい応募があったそうです。高齢者はなかなか求人が少ないから、ワッと集まったんだと思いますよ」(均さん)
均さん自身、今年2月に三重から上京し、仕事を探していたものの、なかなか見つからない日々だった。実は、上京までは12年間もの長い仕事のブランクがあったのだという。
「もともとは銀行員をやっていて、景気のいい頃にずいぶんいい思いもしたんですが、その後に地元の三重で親がやっていた水産加工の会社を継いだんです。営業から最後は経営まで30年続けました。エビやイカを海外から仕入れ、トレーにパックしてスーパーに卸したり、買い付けで海外もよく行ってましたよ。
でも、イカの不漁なんかもあって、58歳のときに会社を畳みました。そこからの12年間は海外を回り、まぁ遊んでたって感じやね。それが今年の2月、嫁が孫の面倒を見るために東京に出てこないかんということになって、引っ越してきたんです。東京で仕事を探したけどなかなか決まらなかったところ、嫁から『求人サイトで見つけたで、あんた行っといで』と勧められました(笑)」
いっぽうの京子さんは、東京生まれの川崎育ち。かつては目黒でマッサージ師をしていたが、ここ数年は働いていなかったそうだ。
「子どもがいたので派遣やパートをしていたのですが、50歳を過ぎたころ、自分が受けたマッサージがすごく良かったので、勉強したいと思って専門学校に入りました。卒業して目黒のお店に勤めたのですが、腱鞘炎になっちゃって。だんだん腕の自由も利かなくなったので、20年ほど前に辞めました。
そこからは好きなところで働きましたが、ここ5~6年は働いていませんでした。でも、去年の3月に主人が亡くなって、1人になるし年金も減ってしまうので、働いて補おうと思い、ここに応募しました。
面接では、『こんな格好をするかもしれませんが、いいですか』と、サングラスやキャップなどのコンセプト画像を見せられたんですよ。でも、私コスプレが大好きだし、渋谷ってだけでワクワクするからOKでした(笑)」(京子さん)
「俺はサングラスとかが似合うかはわからんかったけど、抵抗はなかった。人と話すのも好きだし。逆におとなしい人では務まらんでしょうね」(均さん)













