リビオタワー「これは絶対にお買い得」「庶民の最後のチャンス」
XやnoteなどのSNSでマンション情報を発信するマンクラの人々は「これは絶対にお買い得」「庶民の最後のチャンス」と煽った。
その後も、マンクラ界隈は異常な盛り上がりを見せた。1期1次こそ3LDKで1億5000万円以下の部屋もあったリビオタワー品川だが、その後は値上げを敢行、1期2次では1億6000万円からのスタートに。
似たような条件ながら2000万円以上高くなったケースもあり、「これからマンションが安くなることは二度とない。絶対に買っておくべき」という声が大勢を占めた。
しかし、宴は長くは続かなかった。前述の通り、利上げが続いたことでマーケットは冷え込み始めたのだ。象徴となったのが、26年5月の3期1次の住戸だ。
2億2900万円で売っていた物件が1億9600万円と、実に3000万円を超える値下げとなったのだ。
A氏は「確かに品川再開発はポテンシャルがあるが、徒歩10分以上かかるし、港区といっても周囲に食肉加工場や倉庫があるエリアで、2億円出してまで買う人はそこまで多くはないのでは。デベ側も冷静になって、在庫整理を始めたのだろう」とバッサリ切り捨てる。
抽選で100倍以上の倍率がついたことなど忘れたかのように、先着順で購入できる部屋も増えた。
住む前から「含み損」がほぼ確定している
リビオタワー品川を絶賛していたマンクラたちは手のひらを返したように、「今は時期が悪い」「焦って買う必要はない」と真逆のことを言っているという。
B氏は「将来値上がりするからと無理してローンを組んだのに、話が違う」と怒りがおさまらないが、後の祭りだ。住む前から「含み損」がほぼ確定している中での新生活となりそうだという。
もっとも、もっと悲惨な人々がいる。転売を見込んで購入した人々だ。リビオタワー品川の販売が始まった25年はタワマン価格にバブル的な勢いがあり、購入して竣工まで2年間寝かせておくだけで数千万円の利益が見込めたのだ。
実際、リビオタワー品川を購入した人の中には、転売目的で親族や友人の名義を使って複数の札を入れた人もいたという。しかし、価格が下落して逆回転するようになると、こうした戦略は裏目に出る。
引き渡しが27年4月となっているにもかかわらず、SUUMOなどのポータルサイトに転売目的とみられる物件が多数掲載されているが、A氏は「全然売れてないし、動いていない」と話す。













