州全体を対象にした具体的な「領土交換案」

この案が扱うのは、ロシアが全部または一部を占領しているウクライナの4州とクリミアだ。交渉内容を知る関係者によると、米側が示した案の一つでは、南部のヘルソン州とザポリージャ州をウクライナ側に置く構想が示されているという。

東部のドネツク州とルハンスク州からなるドンバス地方、それにクリミアはロシア側に置く。

米側が示した案の一つでは、南部のヘルソン州とザポリージャ州をウクライナ側に置き、東部のドネツク州とルハンスク州からなるドンバス地方、それにクリミアはロシア側に置く構想が示されているという(図版/共同通信社)
米側が示した案の一つでは、南部のヘルソン州とザポリージャ州をウクライナ側に置き、東部のドネツク州とルハンスク州からなるドンバス地方、それにクリミアはロシア側に置く構想が示されているという(図版/共同通信社)

今の戦線をそのまま停戦ラインにするのではない。双方が軍を引き上げたうえで、州の境に沿って支配地域を交換するという考え方である。

ロシアの主権を正式に認めるのか、それとも領有権の最終的な扱いを棚上げしたまま実効支配を事実上容認するのかによって、提案の意味は大きく変わる。両国がこの案を受け入れられるのかどうかも、はっきりしない。