お盆の帰省に難色を示す祖父母世代
「両親は、子どもを連れて帰省すれば当然喜んでくれるものだと思っていました…」
お盆休みをふるさとや行楽地で過ごす人たちの「帰省・行楽ラッシュ」が始まった。駅や空港では大きな荷物を抱えた家族連れの姿が目立ち、高速道路でも各地で渋滞が発生している。
年に数回しか会えない家族が集まるお盆。帰省する側(特に子ども)にとっては楽しみな「実家への帰省」も、迎える側から見れば、少し違った景色が見えてくる。
都内で夫と子ども2人の4人家族で暮らす女性・清水さん(仮名・30代)。両親は70歳手前で、現在は年金を中心に生活している。
今年の夏、清水さんが「子どもを連れて5日ほど実家に滞在しようと思う」と母親に伝えたところ「結構長いね」と、やんわり難色を示されたという。
「最初は意外に思いました。でも考えてみれば、確かにそうですよね。私たちが帰るとなると、両親は来る前から家の中を掃除して、寝具の用意、食品や飲み物を買っておく。滞在中は3食用意して、片づけをして、その合間に孫の相手もしてくれます。普段なら2人分のところを6人分用意しないといけない。
私たちは『実家に帰って、家事から解放されてのんびりする』くらいの感覚でしたが、親にとっては全然違ったんですよね」
負担は家事だけではない。夫婦2人ならそれほど量を必要としない食事も、子ども夫婦と孫が加われば一気に増える。まして、せっかく遠方から帰ってきたとなれば、普段より少し豪華な食事を、美味しいものを用意したくなる。孫が好きなジュースやお菓子も買っておきたい。外食すれば「せっかく来たんだから」と親が会計を持ち、出かければ孫に何か買ってあげたくなる。
食料品をはじめ、あらゆるものの値段が上がるなか、その負担は年金受給者にとって決して小さくない。実際、豪華な夕食を前に清水さんが「今日すごい豪華じゃん!!」と喜ぶと「あなたたちが帰ったら、じぃじとモヤシ生活よ(笑)」と本音の混じった冗談を返されたことがあるという。













