「8万円も通過点」との強気論もむなしく

わずか3カ月前、日経平均株価が史上初めて7万円台に乗せたとき、市場には「8万円も通過点」という強気論があふれていた。だが9月に入った現在、日経平均は6万5000円前後で足踏みを続けている。

9月4日の終値は前日比806円高の6万5020円で、5営業日ぶりの反発だったが、AI・半導体関連が牽引した一方で強い上昇材料に乏しく、上値の重い展開が続く。熱狂の余韻は、明らかに冷めつつある。

思えば、8月18日に日経平均が1759円安と急落した際、株探の市況コラムはこれを値がさAI・半導体への「一極集中」を、市場が発するSOSシグナルと呼んだ。

その警告は的中する。翌19日、日経平均は2134円安(3.16%)と大幅続落し、ソフトバンクグループやアドバンテストなどAI・半導体関連が軒並み売られて総崩れとなった。「深呼吸」どころか、本格的な調整の入り口だったのである。