何もしない時間が長いほど脳にいい影響を与える

また、わずか10分の休憩をとるだけでも点数は向上する(なお、結果テストの例として「人間が睡眠を必要としなくなったら、どうなるか?」と尋ねるものがある。

考えられる回答には、「より多くのことができる」「疲労がなくなる」「目覚まし時計が不要になる」などがある)。

さらに、問題解決、空間認識、言語推論といった能力を必要とする課題は、いずれも30分間の休憩によってパフォーマンスが向上する。増加率の計算から、「k」で始まる単語をできるだけ多くあげるといった問題まで、すべてが同じ結果となった。

加えて、休憩の必要性がはっきりと証明されているのは、間違いなく最新のメタ分析(複数の研究データを統合して解析を行う方法)だろう。

この分析によって、問題解決の分野における研究の73%で、30分間の休憩だけでなく、より長い4〜24時間の休憩のあとにも、プラスの効果が報告されていることが判明した。

つまり、何もしない時間が長いほど、脳にいい影響を与えるのだ。

文/ジョセフ・ジェベリ  写真/shutterstock

何もしない時間 脳の隠れた機能を最大限生かす(かんき出版)
ジョセフ・ジェベリ (著), 清水 由貴子 (翻訳)
何もしない時間 脳の隠れた機能を最大限生かす
2026/6/17
1980 円(税込)
320ページ
ISBN: 978-4761278786
樺沢紫苑氏 絶賛!

\「休むこと」は、最高の脳の戦略である/

なぜ、散歩中にひらめくのか?
なぜ、ぼんやりするほど脳が冴えてくるのか?
なぜ、何もしないことで集中力と創造性を取り戻せるのか?

その答えは、
“休息時”に働く、脳の隠れた機能にあった。

現代人は、働きすぎている。
メール、会議、SNS、
終わりのない煩雑な仕事の処理……。
私たちの脳はつねに「集中モード」を強いられ、
気づかぬうちに疲弊している。

しかし、最新の神経科学は、
驚くべき事実を明らかにした。
脳は、「何もしていないとき」にこそ、

・記憶を整理し
・感情を回復し
・創造性を育て
・人生を変えるアイデアを生み出している

本書では、神経科学者である著者が、
世界最先端の研究と自身の体験をもとに、

・なぜ、「ぼんやりする時間」が創造性を高めるのか
・なぜ、自然の中では脳が回復するのか
・なぜ、ひとりの時間が認知能力を強くするのか
・なぜ、睡眠が脳を修復するのか
・なぜ、遊びや運動が脳を鍛えるのか
・なぜ「何もしない時間」が人生を整えるのか
を、豊富な神経科学の研究とともに解き明かしていく。

さらに、
・海馬
・前頭前皮質
・扁桃体
・デフォルトモード・ネットワーク(DMN)
など、脳の重要な部位がどのように働き、
私たちの思考、感情、集中力、
幸福感に影響を与えているのかを、
具体的なエピソードとともに、
驚くほどわかりやすく紹介。

「脳科学なのに圧倒的に読みやすい」
「読みながら、自分の人生を変えたくなる」
そんな知的興奮と実用性を兼ね備えた一冊。

さらに本書では、
・なぜ、過労は脳を壊すのか
・なぜ、現代人は休めなくなったのか
・なぜ、“生産性の罪悪感”を抱えてしまうのか
・なぜ、休むほどパフォーマンスが上がるのか
についても、世界最先端の研究をもとに解説する。

休息は、怠惰ではない。それは、
脳の機能を最大限に引き出し、
創造性・集中力・幸福感を取り戻すための
「積極的な技術」なのである。

仕事、創造性、人間関係、メンタルヘルス――。
疲れ切った脳を回復させ、
本来の力を取り戻したいすべての人へ。
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