親世代の“成功体験”が問題にも
「子どもがお風呂から上がると、白湯をどうしても飲ませたがるんです。昔は風呂上がりに赤ちゃんへ白湯を飲ませるのが定番だったみたいですね。でも私たちは、普段の授乳やミルクで大丈夫だと聞いていたので、『今は飲ませなくても大丈夫みたいだよ』と説明しました」
それでも両親は、なかなか納得できなかったようだ。
「3回くらいは、『あのさ、本当に風呂上がりに白湯を飲ませなくていいの?』って確認されました。親世代が子育てしていたころは、よっぽど『お風呂上がりには白湯』と言われていたんでしょうね。それで育ててきたという“成功体験”も一応あるので、どれだけ否定をしても、腑に落ちないみたいなんです」
SNSでも、「親世代って風呂上がりに白湯を飲ませたがる」「赤ちゃんがお風呂から上がると必ず白湯のことを聞かれる」といった声はたびたび見られる。
そして、昔と今の育児法とは関係なく、「かわいい孫だからこそ」起きてしまうすれ違いもある。
4歳の娘を持つ母親・タカコさんは、実家へ帰るたびに繰り広げられる“食べさせたい祖父母”とのやり取りに困っているという。
「うちの娘は、しょっちゅう『おなかすいた』と言う子なんです。もちろん、食事はきちんと食べさせています。むしろ大人一人前くらいのランチを食べたあとでも、30分後には『おなかすいた』と言うくらいです(笑)」
そんな娘を祖父母の家に預けると、「おなかすいた」のひと言に、祖父母がすぐ反応してしまう。
「おにぎりとか味噌汁とか、とにかく何か食べさせてくれるんです。祖父母からすると、『お菓子じゃないからいいでしょう』『こんなに欲しがっているのに我慢させるのはかわいそう』という感覚みたいです」
タカコさんとしては、食べる量だけではなく、食事と間食の時間も大切にしたい。とはいえ、祖父母の気持ちもわからないわけではないから困ってしまうようだ。
理由はそれぞれ違っても、どれも根っこにあるのは、子どもや孫を思う気持ちだ。
だからこそ、相手の気持ちを否定せずに、自分たちの考えをどこまで伝えるのか。その距離感は、なかなか難しい。
取材・文/集英社オンライン編集部













